蕁麻疹(じんましん)とは?
蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の一部が赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う発疹(膨疹)が出る病気です。
通常、個々の膨疹は24時間以内に自然に消えますが、出現してから数日間はぶり返すことが多いため、抗ヒスタミン薬の内服で症状を抑えることが重要です。
蕁麻疹の原因は?
お子さまに蕁麻疹の症状が出ると、「食物アレルギーではないか」と心配される保護者の方が多いですが、実際には原因を特定できない「特発性蕁麻疹」であることが多いです。
小児では、次のようなことをきっかけに蕁麻疹が起こることがあります。
- かぜなどのウイルス感染
- 疲れ・睡眠不足
- 汗、体温変化、入浴、運動
- 食べ物
- 薬
問診や診察から原因を推測しますが、はっきりと特定できないケースも少なくありません。
蕁麻疹の症状・特徴
蕁麻疹には、次のような特徴があります。
- 皮膚の一部が突然赤く盛り上がる(蚊に刺されたようなふくらみ)
- 強い痒みを伴うことが多い
- 数十分〜数時間で消えるが、別の場所に新しく出てくる
- 半日〜数日にわたって繰り返し出ることがある
- 多くの場合、跡を残さずに消える
慢性蕁麻疹について
蕁麻疹は通常、症状が出始めてから数日〜1週間ほどで落ち着くことが多いですが、まれに慢性化し、長期間繰り返すことがあります。
症状が出始めてから6週間以上続くものを「慢性蕁麻疹」といい、抗ヒスタミン薬の内服を数か月間続けながら経過をみていきます。
蕁麻疹の治療
蕁麻疹の治療は、塗り薬ではなく「飲み薬」が基本です。
また、原因が特定できている場合には、原因の除去も重要になります。
蕁麻疹は皮膚のかゆみが目立つため、塗り薬だけで様子をみられることもありますが、治療の中心は抗ヒスタミン薬の内服(飲み薬)です。
処方薬の例
- フェキソフェナジン(アレグラ)
- オロパタジン(アレロック)
- レボセチリジン(ザイザル)など
蕁麻疹は飲み薬で症状が引くことがほとんどですが、ぶり返すことも多いため、良くなってからも3〜7日ほど内服を続けることが大切です。
家庭でのケア
治療とあわせて、日常生活での工夫も症状の悪化を防ぐのに役立ちます。
- かゆみが強い場所は、冷やしてあげると落ち着くことがあります
- 体をあたためると悪化しやすいため、入浴はシャワーのみにするか、湯ぶねは短時間で済ませましょう
- 夏場は汗も蕁麻疹のきっかけになるため、タオルでこまめに汗をふきましょう
- 規則正しい生活を心がけ、疲れやストレスをためないことも大切です
受診の目安
次のような場合は受診をおすすめします。
- 痒みが強い
- 何度も繰り返し出る
- 嘔吐、咳、息苦しさ、ぐったり感を伴う場合(※早めに受診してください)
蕁麻疹は24時間以内に一度は自然に消えてしまう病気なので、症状が出たときには、写真を撮って記録を残しておくことも大切です。
蕁麻疹のよくある質問(Q&A)
蕁麻疹はうつりますか?
蕁麻疹はうつる病気ではありません。
食物アレルギーでしょうか?
「蕁麻疹=食物アレルギー」と思われがちですが、実際には原因が特定できないことの方が多いです。特定の食べ物を摂取した後に、必ず蕁麻疹が出る場合などは食物アレルギーである可能性が高いです。
何日くらいで治りますか?
多くは数日〜1週間ほどで自然に落ち着きます。ただし、良くなったと思ってもぶり返すことがあるため、医師の指示どおり内服を続けることが大切です。
塗り薬だけではだめですか?
蕁麻疹の治療の基本は飲み薬(抗ヒスタミン薬)です。
塗り薬だけでは体の中の反応を抑えることができず、十分な効果が出ないことが多いです。
お風呂に入ってもいいですか?
入浴は可能ですが、体を温めすぎると悪化しやすいため、シャワーのみにするか、湯ぶねは短時間で済ませることをおすすめします。
繰り返す場合は大丈夫でしょうか?
何度も繰り返すことは珍しくありません。
6週間以上続く場合は「慢性蕁麻疹」として、内服治療を続けながら経過をみていきます。
