杉並区阿佐ヶ谷駅周辺の
小児皮膚科なら当院まで
こどもの皮膚は大人に比べて薄く、皮脂の量も少ないため、皮膚のバリア機能が未熟であり、皮膚トラブルを起こしやすいです。こども特有の皮膚疾患や、アレルギー・感染症といった皮膚症状を伴う疾患も少なくありません。また、皮膚症状に伴うかゆみは強い不快感があり、大人のようにかきむしることを我慢できず、皮膚状態が悪化しやすい傾向もあります。
塗り薬を使用する際の適切な量・範囲・タイミングを守り、しっかり保湿するスキンケアを心がけることで、皮膚状態は改善できます。当院では、診察時に適切な薬の塗布やスキンケアを保護者の方に丁寧にご説明し、ご自宅で適切なケアがしっかりできるようにサポートしています。ケアについてお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
当院の皮膚科の特徴
1. 写真を残して経過をしっかり確認します
「前回の皮膚の状態を先生が覚えているかな…」と不安に思うことはありませんか?
当院では、お子さまの皮膚の状態をできるだけ正確に把握するため、保護者の方に確認をしてから、カルテに写真を記録しています。日常的にご家庭で写真を残していただくと、診察時に症状の変化を客観的に確認でき、とても役立ちます。根気強く治療を続ければ、必ず皮膚の状態は良くなっていきますので、一緒に頑張りましょう。
2. 「薬がなくなったら」ではなく、次回受診の目安をお伝えします
アトピー性皮膚炎などで通院していると、「塗り薬がなくなったら来てください」と言われることが多いかもしれません。しかし、その方法では、症状が改善していないのに合っていない薬を使い続けてしまったり、逆に良くなっているのに必要以上に塗り続けてしまったりすることがあります。当院では、薬の使用状況や症状の変化を考慮したうえで、次回の受診時期を個別にご案内しています。その場で次回予約をお取りいただくことも可能ですし、予定が確定しない場合でも目安となる時期をご提案いたします。
3. 専門的な治療が必要な場合は適切な医療機関へご案内します
診断や治療に専門的な対応が必要な疾患については、速やかに適切な医療機関をご紹介いたします。
たとえば、レーザー治療を要するあざや、摘除が望ましい水いぼなどについては、連携先をご提案し、必要に応じて紹介状を作成いたします。安心して次のステップへ進めるようサポートいたします。
こどもに多い皮膚トラブル
- 乳児湿疹
- 新生児ざ瘡
- 乳児脂漏性皮膚炎
- 皮脂欠乏症・乾燥肌
- おむつ皮膚炎・おむつかぶれ
- アトピー性皮膚炎
- 蕁麻疹(じんましん)
- 汗疹(あせも)
- 伝染性膿痂疹(とびひ)
- 虫刺症(虫刺され)
- 伝染性軟属腫(水いぼ)
- 水痘(水ぼうそう)
- 麻しん(はしか)
- 風しん(三日ばしか)
- 突発性発疹
- 伝染性紅斑(りんご病)
- 手足口病
- 頭じらみ
- 尋常性ざ瘡(にきび)
- 乳児血管腫・いちご状血管腫
乳児湿疹
乳幼児期までに起こるさまざまな湿疹の総称です。新生児ざ瘡や乳児脂漏性湿疹、皮脂欠乏性湿疹などがあります。新生児期は母体からの性ホルモンの影響が残っており、生後3~4か月頃までは、赤ちゃん自身でもテストステロンを盛んに分泌しています。そのため、性ホルモンの影響を受ける皮脂腺から皮脂が多く分泌され、湿疹が出やすくなります。
乳児に生じる湿疹は、アトピー性皮膚炎との見分けが難しいことがあります。当院では、かゆみの有無や、治療・スキンケアへの反応をみて、慎重に見極めていきます。乳幼児のかゆみのサインとしては、からだや顔を寝具などにこすりつけるような動きをしていないかが重要になります。
新生児ざ瘡
新生児にできるにきびです。生後2週間頃から赤ちゃんの皮膚は皮脂分泌が活発のために発症しやすい皮膚トラブルです。時間が経過すると過剰な皮脂分泌も減少しはじめ、自然に改善へと向かいます。
皮膚状態を良好に保つためには、毎日の入浴やスキンケアが重要になります。入浴時には石鹸で優しく、丁寧に洗ってしっかり洗い流し、入浴後は十分な保湿をしてください。
乳児脂漏性皮膚炎(乳児脂漏性湿疹)
黄色っぽいかさぶたのような痂皮が、頭皮、顔、首、耳の周辺、わきの下などにできる疾患です。皮膚の常在菌であるマラセチアなどが関与して悪化するケースもあります。
痂皮は無理に取ろうとせず、入浴30分前に患部へワセリンやオリーブ油を塗布して柔らかくし、石鹸で優しく丁寧に洗って、しっかり流します。乾かす際にもタオルで水気を吸い取るように優しく拭いてください。
皮脂欠乏症・乾燥肌
生後半年を経過すると赤ちゃんの皮脂分泌量は減少していき、不足すると粉を吹いた状態になることがあります。カサカサ・ガサガサした感触になり、赤みやかゆみを伴うこともあります。乾燥すると皮膚のバリア機能も弱くなって、アレルギーや他の皮膚トラブルにつながりやすくなります。
保湿剤の効果は数時間で切れてしまうため、入浴後の保湿だけは不十分であり、朝と夜の少なくとも2回は保湿をしましょう。自宅保育の時期であれば、昼にも保湿剤を塗りなおすことをおすすめします。
おむつ皮膚炎・おむつかぶれ
おむつの中は高温多湿の環境であり、便や尿に含まれる刺激物による炎症が悪化しやすく皮膚トラブルにつながります。
おむつかぶれの主な症状は、外陰部や肛門周辺のブツブツ、ただれです。
下痢や軟便のときは、短期間で皮膚がめくれてしまうほど悪化することもあります。
患部には塗り薬をたっぷりと塗布し、便や尿が直接皮膚に触れる時間をできるだけ短くしましょう。塗り薬以外のケアとしては、以下の点に注意してください。
- おむつ交換をこまめに行う
- 汚れを拭くときは、こすらず、優しく拭く
- ただれがひどい場合は、おしり拭きではなく、ぬるま湯で汚れを洗い流す
- おむつ替えのあとは、よく乾かしてから新しいおむつに履き替える
これらを意識することで、おむつかぶれの悪化を防ぎ、皮膚の回復を早めることができます。
アトピー性皮膚炎
激しいかゆみを伴う皮膚の炎症や湿疹が、改善と悪化を繰り返すアレルギー性疾患です。生まれつきの体質に加え、皮膚のバリア機能低下やアレルゲン(ダニ・ハウスダストなど)による刺激など、複数の要因が組み合わさって発症するとされています。
当院では塗り薬の種類や強さ、塗布量、頻度、範囲、タイミング、使用期間などを具体的にお伝えし、ご自宅で安心してケアできるようにサポートしています。スキンケアに関しても、洗浄と保湿について丁寧にご説明しています。また、適切な塗り薬での治療を行っても、症状が落ち着かない場合には、内服薬や注射薬などの選択肢もございますので、お気軽にご相談ください。
蕁麻疹(じんましん)
激しいかゆみを伴う赤いブツブツやみみず腫れ、虫刺されに似た腫れなどが突然現れ、数分から24時間以内に消えるのが特徴です。一度、皮疹が消えても再び症状が出ることが多いため、数日間は抗ヒスタミン薬を内服し、完全に症状を落ち着かせることが大切です。蕁麻疹が出ると、「食べ物のアレルギーかもしれない」と心配される保護者の方が多いですが、実際には原因が特定できないことがほとんどです。イベントや外出で疲れが溜まっているときやかぜなどの感染症にかかっているときは蕁麻疹が出やすくなります。慢性的に蕁麻疹を繰り返す場合には、数か月単位で抗ヒスタミン薬を継続して内服することで、蕁麻疹が出る頻度が徐々に減っていきます。
汗疹(あせも)
汗が過剰に分泌すると、汗腺の出口が詰まり、内部に汗がたまって炎症を起こしてしまいます。首、脇、お尻、背中、関節の内側など、汗をかきやすい部分に赤みが現れ、汗による刺激でかゆみを生じます。こどもは基礎代謝が高く、自律神経の調節が未熟なため発汗量が多く、あせもができやすい傾向があります。予防のためには、汗をかいたらこまめにタオルなどで拭きとることが大切です。治療にはステロイドの塗り薬を用います。
また、「保湿をするとあせもができやすくなるのでは」と心配される方もいますが、保湿によって汗管の出口が詰まったり、あせもが誘発されたりすることはありません。こどもの皮膚は夏でも皮脂分泌が少ないため、季節を問わず保湿ケアは必要です。
伝染性膿痂疹(とびひ)
虫刺されやあせもなどのかゆみによって皮膚を搔き壊すことで起こる、夏に多い皮膚の感染症です。水ぶくれ(水疱)を掻いた手で他の健康な皮膚に触れると、そこに感染が広がり、全身に症状が出ることもあります。治療には、抗菌薬の塗り薬を使用し、患部を触らないようガーゼなどで保護します。感染が広がっている場合には、内服の抗菌薬も併用します。完治までには1~2週間ほどかかってしまうため、早めの受診と治療開始が重要です。
虫刺症(虫刺され)
虫に刺されたり、虫が皮膚に触れたりすることで、赤み・腫れ・かゆみなどの症状が現れます。原因となる虫は、蚊・アブ・ハチ・毛虫・ダニ・ノミ・トコジラミなどさまざまで、年齢や体質によって反応も異なります。こどもは免疫機能が未熟なため、虫刺されにより遅延型アレルギー反応を起こします。そのため、虫に刺された翌日に最も強い腫れをきたします。虫刺されが原因でとびひ(伝染性膿痂疹)や蜂窩織炎などの皮膚感染症を併発することもあります。症状が強い場合には、早めにご相談ください。治療にはステロイドの塗り薬を使用します。
伝染性軟属腫(水いぼ)
伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、光沢のある水疱ができます。水疱内には感染力の強いウイルスが多く含まれており、掻き壊すことで周囲にウイルスが広がり、感染が拡大してしまいます。水いぼの数が数個の場合は、ピンセットでつまんで取り除くことをおすすめします。麻酔のテープを適切に使用すれば、ほとんど痛みなく除去することが可能です。
数が増えてしまい、ピンセットで取り切れない場合には、
- 自然に消えるまで経過をみる
- 銀イオン配合クリーム(自費診療・1本 2,200円)
といった方法があります。
水いぼが自然に消失するまでには半年〜数年かかり、その間に数が増えて、目立ってしまうことも珍しくありません。
銀イオン配合クリームは比較的新しい治療法で、効果がある場合は、2〜3ヶ月ほどで治癒します。しかし、効果には個人差があるため、まずは1本だけ購入して、試してみるのがおすすめです。
そのほか、ヨクイニン(漢方薬)や液体窒素による凍結療法といった治療法もあります。当院ではすべての治療に対応しているわけではありませんが、ご希望に合わせて近隣の皮膚科と連携を取り、ご紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。
水痘(水ぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。感染してから発症までに約2週間の潜伏期間があります。初めは軽いかゆみを伴う発疹(紅斑や小さなブツブツ)が現れ、1〜2日ほどで水ぶくれ(水疱)になります。その後、水ぶくれが破れて、5〜10日ほどですべてかさぶたになります。発疹がすべてかさぶたになるまでは、登園や登校はできません。
予防接種を打っている場合には、皮膚症状のみで、熱が出ないことも多いです。
治療は、抗ウイルス薬の内服と、かゆみに対する塗り薬の塗布です。なお、水痘は飛沫感染や空気感染で広がり、感染力が強いため、疑われる場合には隔離室での診察を行います。
麻しん(はしか)
麻しんウイルスによる感染症です。感染してから発症までに約2週間の潜伏期間があります。初めは高熱・咳・喉の痛み・鼻水など、かぜに似た症状が出現します。数日後にいったん熱が下がりますが、その後に再び発熱すると同時に発疹が出てきます。発疹は顔や頭から始まり、徐々に全身へ広がっていきます。発疹が消えると、しばらく薄茶色の色素沈着が残ります。
肺炎や中耳炎を合併しやすく、まれに脳炎を起こすこともあるため注意が必要です。感染力が強く、空気感染でも広がります。当院では、麻しんが疑われる場合には隔離室での診察を行います。
風しん(三日ばしか)
風しんウイルスによる感染症です。感染してから発症までに2~3週間ほどの潜伏期間があります。発熱、首のリンパ節の腫れ、全身の細かい発疹が現れます。こどもの場合は症状が軽く済むことが多いですが、まれに脳炎や血小板減少症などの合併症を起こすことがあります。
妊娠初期の女性が風しんに感染すると、お腹の赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を起こすことがあります。これにより、目・心臓・耳などにさまざまな障害を生じます。
妊娠1ヶ月で感染した場合は50%以上、妊娠2ヶ月で約35%の頻度で先天性風疹症候群が発症するとされています。
妊娠中の女性は風しんワクチンを接種できないため、妊娠前のワクチン接種(接種後2ヶ月の避妊が必要)と、妊婦や妊娠の可能性がある方の家族も周囲からの感染を防ぐためにワクチン接種をおすすめします。
当院では、ワクチンの流通状況に応じて成人の接種も行っています。ご希望の方はお気軽にご相談ください。
突発性発疹
ヒトヘルペスウイルス6型または7型による感染症です。
38~40℃の高熱が突然始まり、3~5日ほど続いた後、熱が下がった日または翌日に胸やお腹、背中を中心として赤い小さな発疹が現れます。発疹は顔や手足に広がることもあります。痛みやかゆみはほとんどなく、数日で自然に消えていくため、塗り薬は必要ありません。
伝染性紅斑(りんご病)
ヒトパルボウイルスB19による感染症です。はじめに、鼻水や微熱などの軽い風邪のような症状が出て、その約1週間後に両頬が赤くなる発疹(紅斑)が現れます。この見た目が“りんごのよう”に見えることから「りんご病」と呼ばれています。
頬の赤みが出た1~2日後には、腕や太ももなどにレース状(網目状)の紅斑が広がります。発疹は数日から1週間ほどで自然に消え、跡が残ることはありません。
なお、頬の赤みが出ている頃には、すでにウイルスは体外に排出されており、他の人にうつす心配はありません。そのため、発疹が出たあとであれば登園・登校が可能です。
手足口病
コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などによる感染症で、夏に流行します。手のひら・足の裏・口の中に赤い発疹や小さな水ぶくれができるのが特徴です。「手足口病」という名前ですが、お尻・陰部・ひざ・ひじにも発疹が出ることがよくあります。発熱は出るときもあれば、出ないときもあります。
通常、発疹は数日〜1週間ほどで自然に消えますが、発疹が多く出た場合は完全に消えるまでに数週間かかることもあります。とくに口内炎の痛みが強い場合は、飲食がしづらくなり、脱水症状を起こすことがあるため注意が必要です。水分や食事がとれないときは、早めに受診してください。
頭じらみ
頭髪にアタマジラミが寄生している状態です。アタマジラミは清潔にしていても、髪が触れただけで感染を起こします。寄生したアタマジラミは頭部の強いかゆみや湿疹を起こし、髪の毛に卵を産みつけます。保育園でのお昼寝や家庭内で感染するケースが多く、こどものアタマジラミ感染は珍しくありません。
アタマジラミは体長2~4mmで見つけられないこともあるため、髪の毛に卵(フケのように見えるが、しっかり髪に付着している)を確認することが重要です。卵を見つけた場合には、専用のシャンプー(スミスリンシャンプーなど)を使用し、成虫・幼虫を駆除します。(薬局で購入可能です)
使用方法
3日に1回使用し、3〜4回(約1週間〜10日間)続けます。これは、1回の使用では卵が残ってしまうことがあるため、孵化した幼虫を順次駆除する目的があります。 また、同居家族全員の頭髪を確認し、必要に応じて同様の処置を行ってください。寝具・枕カバー・帽子などは、熱湯消毒(50℃以上で5分)または洗濯・乾燥機で高温処理すると再感染予防になります。
尋常性ざ瘡/じんじょうせいざそう(にきび)
にきびは、思春期に起こるホルモンバランスの変化によって、皮脂の分泌が増えることが原因で生じます。過剰な皮脂が毛穴をふさぎ、その中で「アクネ菌」という常在菌が増えることで炎症が起こります。炎症が強くなると、にきびが治ったあとも色素沈着や皮膚のへこみ(にきび痕)が残ることがあります。顔にできたにきびは目立ちやすく、特に思春期には大きな悩みやコンプレックスにつながることもあります。にきびをできるだけ早く、きれいに治すためには、早めに受診し、適切な治療を受けることが大切です。治療には、症状に応じて塗り薬や飲み薬を使用します。
乳児血管腫・いちご状血管腫
良性の腫瘍で、いちごのように赤く盛り上がったあざができるのが特徴です。生まれた直後には目立たず、生後数日〜2週間ごろに出現します。その後、1歳ころまでは徐々に大きくなり、1歳を過ぎると少しずつ小さくなっていき、色も皮膚の色に近づいていきます。多くの場合、5〜7歳ごろまでに自然に消えていきますが、血管腫の大きさ・場所・タイプによっては痕が残ることもあります。特に耳・目・気道などの重要な部位にできた場合には、聴覚や視覚、呼吸などの機能に影響を及ぼす可能性があるため、早期の治療が必要になることがあります。
治療は主にヘマンジオルシロップの内服治療とレーザー治療があり、いずれの治療も治療開始のタイミングがとても重要です。赤あざに気づいた時点で、早めにご相談ください。
